
転職や定年などで仕事を辞める時は、気持ち良く区切りをつけたいものです。職場の人たちに「今までお世話になりました」という感謝の気持ちを込めて美味しいお菓子や手土産を贈りましょう。
こちらでは退職時のお菓子の選び方や渡すときに気を付けたいポイントなどを解説します。
退職時に菓子折りを用意するのは必須ではありませんが、迷ったら用意することをおすすめします。
菓子折りを用意することが会社の慣習として根付いているのであれば用意したほうがいいですし、慣習になければ用意することで良い印象を与えることができ、円満退社につながります。
同じ業界への転職であれば退職した会社の人とその後も顔を合わせることは珍しくありません。別の業界でも取引先としてやり取りすることになる可能性もあります。
渡さなくても失礼にはなりませんが、より良い印象を残しておくことが今後につながることになります。
会社の慣習にもよりますが、出社最終日に全体で退職の挨拶を済ませたあと、個別のデスクをまわって挨拶をしていくケースが多いでしょう。
午前中は忙しいことが多いので、昼過ぎから夕方にかけて業務が落ち着いてきたタイミングで個別のデスクをまわりましょう。その際に菓子折りも持参するのがスマートです。
最初の挨拶の時に今までの感謝の言葉を添えて菓子折りを渡しましょう。
もしかなり忙しい職場の場合は、メッセージカードを添えて共有スペースに菓子折りを置いていくのもよいでしょう。
菓子折りの渡し方に明確なマナーはありませんが、個別に挨拶する時に渡すのがベターです。
最終出勤日の忙しさが落ち着く昼過ぎから夕方ごろに、役職が上の人間のところからまわります。勤務時間内なのであまり時間を取らないように簡潔な挨拶を心掛けましょう。
「お世話になりました」と挨拶しながら最初にお菓子を渡すとスムーズです。
また、外出や休暇でデスクに挨拶したい人がいない場合もあるでしょう。その場合はデスクの見えるところにお菓子を置いてもマナー違反ではありません。いない可能性を想定して、ひとりひとりにメッセージカードを添えておくと、より良い印象になります。
退職のお菓子にのし紙はつけなくても構いません。何かのしをつけたいときは感謝の気持ちを込めて表書きを「御礼」とするのが無難です。
「御礼」だと堅苦しく感じるようなら、「ありがとう」や「お世話になりました」という表書きにすると柔らかい印象になります。
名入れも無くて構いませんが、入れても問題ありません。個別に挨拶できず、共有スペースなどに置いていく場合は誰からの菓子折りかわからなくなってしまうため、名前を入れておくのが好ましいでしょう。
可能であれば退職のお菓子はひとりひとりに配ったほうが丁寧です。退職後もどの方とまた付き合いが生まれるかわかりません。
ただし人数が多く全員をまわるのは難しい場合もあるでしょう。その場合は直属の上司やデスクが近い同僚、特にお世話になった人に個別に配り、共有スペースには全員にいきわたる量が入った菓子折りを置くという形にしましょう。
「私には挨拶しに来なかった」と思われないように、中小企業であれば社員全員に、大きな会社であれば同じ部署全員に個包装が行き渡るだけのお菓子の量を準備するのが無難です。
お菓子に添えるメッセージカードの例文をご紹介します。
最終出勤日に直接挨拶が出来た人に丁寧な印象を与えるだけでなく、外出中などで挨拶できなかった人にも感謝の気持ちを伝えられるため、お菓子を渡す予定の人全員分のメッセージカードを事前に用意しておきましょう。
「今まで大変お世話になりました。
ご迷惑をおかけすることも多々ありましたが、どんなときも熱心にご指導いただきありがとうございました。
これからの益々のご活躍をお祈りしております。」
「困ったときにたくさん助けていただき、本当にありがとうございました。
仕事のフォローや励ましの言葉がとても心強かったです。
体にはくれぐれも気をつけて、これからも頑張ってください。」
「いつもひたむきに頑張る姿に元気をもらっていました。
これから大変なことも色々とあると思いますが、〇〇さんならきっと大丈夫です。
今日までありがとう!」
最近は一斉メールで社内へ挨拶をするケースも多くあります。部署が違ってなかなか挨拶しにいけない同期や、直接挨拶する間柄ではないけれど退職を伝えたい社内の人などへの挨拶をカバーできます。
最終出勤日の退職する数時間前に送信します。メールの送信相手の中には退職前にあなたと話したいと思っている人がいて、電話がかかってきたり訪ねてきたりする可能性があるからです。くれぐれも退社直前に送らないようにしましょう。
一斉送信の場合、あて先はBccにし、Toを自分にするのが一般的です。件名は「退職のご挨拶」など、件名を見て退職の挨拶だとすぐわかるようにします。
「皆様
お疲れ様です。
〇〇です。
この度、一身上の都合により〇月末で退職することになり、本日が最終出勤日となりました。
〇〇年に入社し〇〇年の勤務となりましたが、皆様に支えられ、これまで仕事を続けることができました。今までお世話になり、本当にありがとうございました。
本来ならば直接ご挨拶にうかがうべきところを、メールにて大変失礼いたします。
これまで大変お世話になりました。
皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
〇〇」
取引先など、社外へメールで挨拶する場合は引き継ぎの意味も含まれるため、遅くとも最終出勤日の2週間前にはメールを送りましょう。
また、重要な取引先などにはメールでの挨拶だけでは失礼にあたることもあるため、上司にメールで挨拶してよいか事前に確認しておきましょう。
「お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
私事で大変恐縮ですが、一身上の都合により、〇月〇日をもって退職することとなりました。
本来ならば直接ご挨拶にうかがうところを、メールにて大変失礼いたします。
〇〇様にはいつもお力添えをいただき、大変感謝しております。
後任として弊社の〇〇が貴社を担当させていただきます。
後日改めて〇〇が挨拶させていただきますので、何卒宜しくお願い致します。
最後になりますが、貴社のますますのご発展と〇〇様のますますのご活躍を心よりお祈りしております。
〇〇」
退職時に渡す菓子折りの金額の相場は3,000〜5,000円前後です。10〜20人程度の職場であれば1人あたり150円〜300円程度になり、丁度いい塩梅です。しかし実際に渡す人数などによって購入する菓子折りのボリュームは変わります。
大人数がいる職場で全員に行き渡るようにとすると金額が膨らんでしまうので、予算から逆算して配る範囲を決めてしまってもよいでしょう。
なお、高価すぎても気を遣わせてしまうので、1人あたりの金額は1,000円以下に抑えるのが無難です。
老舗の和菓子店の菓子折りは高級感があり、目上の方やお世話になった方へのお礼におすすめです。羊羹やお饅頭などは年配の方にも喜ばれます。
おせんべいやおかきは幅広い年代の方に喜ばれるので、好みがわからない場合にもおすすめです。様々な味が詰め合わせになったものや、きれいなパッケージのものもあります。
職場や取引先には、個包装になったおせんべいだと日持ちするので便利です。
ビジネス上の菓子折りを選ぶときに大切な条件です。
個包装なら配りやすく、好きな時に食べられます。
また、外出中や休暇中でその場にいない人にもデスクに置いて渡すことができます。
休暇中や出張中の人にも行き渡るように、賞味期限が長いものを選びましょう。少なくとも1週間以上日持ちするものが無難です。
アイスクリームなど冷凍・冷蔵保存が必要なものは個別に配りにくく、おすすめできません。
スプーンやフォークなどが不要でサッと開けて食べやすいものがおすすめです。
珍味系や辛いものなどは好みにより食べられない人がいるのであまりおすすめできません。
甘い・しょっぱい系の定番のお菓子が無難です。
個包装されたフィナンシェ、マドレーヌ、クッキー、サブレ、バームクーヘンなどの焼き菓子は日持ちしやすく、好みが分かれづらいため、とてもおすすめです。
夏場以外であれば個包装されたチョコレートも配りやすく人気があります。最近はラスク、マカロンも個包装されたものが増えてきていて、見栄えがおしゃれなのでこちらもおすすめです。
退職時にお菓子を用意することで、今までの感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。そして前職の人たちと良い関係を築いておくことは退職後の仕事に良い影響を及ぼす可能性があります。
こちらの記事を参考に、退職のお菓子を選んで気持ちよい円満退社を目指しましょう。
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