
感謝の気持ちを伝える贈り物として、お菓子は定番です。お世話になったお礼や退職・異動の際のお礼など贈る場面は多いですが、きちんとマナーを知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、お礼の菓子折りのマナーと選び方や金額の相場、渡し方などを説明します。お礼の菓子折りで感謝の気持ちを伝えましょう。
菓子折りとは、外箱に入った贈答用のお菓子を指します。元々は高級品であったお菓子を、木を薄く切って作った折り箱に入れて贈答用に使っていたことが由来と言われています。
高級感のある箱に入ったお菓子を贈ることで、贈り物をする相手に敬意を示す意味があります。なので、バラ売りや袋に入ったお菓子は贈答用の菓子折りにはなりません。
お礼の菓子折りとして贈る場合は、きちんとした箱に入ったものを選ぶことがマナーです。
また、箱に入ったお菓子でも、のし紙を掛ける場合はリボンが付いたパッケージの物は避けましょう。和洋折衷になってしまうため、リボンが付いた箱にのし紙を掛けるのは適していません。
お礼で菓子折りを渡す際には、のし紙を付けるのが一般的です。のし紙は、掛け紙・水引・のし飾りの3つから成り立ち、それぞれに意味があります。
お礼の場合には今後のお付き合いを続けていきたいという意味があるので、のし飾りの付いた掛け紙(のし紙)を使用します。
水引は「紅白5本の花結び」、表書きは「御礼」または「心ばかり」と書きます。「寸志」は目上の人から目下の人にお礼をするときにのみ使うものなので、誤って目上の人に使ってはいけません。
表書きの下に、表書きよりも少し小さな字で贈り主の名前を入れます。贈る相手ではなく、贈り主(自分)の名前を入れるので注意しましょう。
のし紙を包装紙の内側に掛ける「内のし」、包装紙の上からのし紙を掛ける「外のし」、どちらでも問題ありません。
菓子折りを渡す際には、持参した紙袋から出して相手に正面を向けた状態で渡しましょう。
ただし出先で渡す場合には、相手も持ち帰る袋がないと困ってしまうので、紙袋のまま渡すこともあります。
紙袋の底と持ち手の付け根あたりに手を添え、相手が受け取りやすいように差し出すようにしましょう。「袋のままで失礼します」などの一言を添えられると、スマートに渡せます。
お宅や会社を訪問して渡す際には、玄関先やエントランスロビーでいきなり渡すのは失礼にあたります。お部屋や会議室に通され、ひと通り挨拶が済んだあとに渡しましょう。
複数人で会った場合には、上司など目上の人から、相手側も一番目上の人に渡します。
お礼の気持ちを込めて菓子折りを渡すときには、何のお礼なのかを言葉で伝えましょう。
例えば、次のような一言を添えると感謝の気持ちが伝わります。
「今回のプロジェクトでは、大変お世話になりました。感謝の気持ちです。」
「いつも良くしていただき、ありがとうございます。ほんのお礼の気持ちですので、どうぞお受け取りください。」
「よかったらどうぞ」などといった言葉だけでは、相手はどうして菓子折りを持ってきてくれたのかわからずに困惑してしまいます。
お礼の気持ちを伝えるための菓子折りですので、言葉も添えることが大事です。ただし、謙遜して「つまらないものですが」と添えるのは、逆に失礼だと感じる方もいるので注意してください。
また、直接渡すのが難しいときにはメッセージカードで一筆お礼を添えておきましょう。
お礼の菓子折りの相場は、3,000~5,000円ほどです。高価すぎると、相手に気を遣わせてしまうこともあるので気をつけましょう。
渡す相手の人数が多い場合は、詰め合わせの5,000円前後のものがいいでしょう。
値段に関わらず、相手のことを考えて選んだ贈り物は喜ばれます。相場を参考にしつつ、渡すシーンや相手にふさわしいものを選びましょう。
お礼の菓子折りは、相手に合わせて選ぶことが大事です。身近な友人・知人に贈る際は、相手の好みや家族構成に合わせて選びましょう。
トレンドに敏感な方には話題のブランドのお菓子、小さいお子さんがいる方には家族で食べられるお菓子などを選ぶと喜んでもらえます。和菓子・洋菓子の好みなどを聞ける間柄であれば、事前に聞いておくのもおすすめです。
職場や取引先に持って行く際には、常温保存で日持ちする個包装のタイプがいいでしょう。菓子折りをみんなで分けて配ることが多いので、全員に行き渡るように内容量にも注意が必要です。
クッキーやおせんべいなどの詰め合わせは、休憩中に手軽に食べられるのでおすすめです。様々な味が入っているものも、選ぶ楽しさがあるので喜ばれます。ひとつひとつの大きさや値段にばらつきがあるものは、避けたほうが無難でしょう。
職場や取引先に渡す場合は、クッキーやマドレーヌなどの個包装になった焼き菓子がおすすめです。
個人に渡す場合は、バームクーヘンなど切り分けて食べるものもよいでしょう。相手の家族構成も考慮し、あまり日持ちしないものは食べ切れない量にならないように注意が必要です。
夏場には常温で保存できるゼリーも喜ばれます。逆にチョコレートは夏場には避けたほうがいいでしょう。
老舗の和菓子店の菓子折りは高級感があり、目上の方やお世話になった方へのお礼におすすめです。羊羹やお饅頭などは年配の方にも喜ばれます。
おせんべいやおかきは幅広い年代の方に喜ばれるので、好みがわからない場合にもおすすめです。様々な味が詰め合わせになったものや、きれいなパッケージのものもあります。
職場や取引先には、個包装になったおせんべいだと日持ちするので便利です。
お礼の品を添えて感謝を伝えることで、より気持ちが伝わります。菓子折りの選び方や渡し方のマナーを知り、スマートにお礼を伝えましょう。
菓子折りは今後の関係を良くすることにも役立ちます。相手に喜ばれる菓子折りを選んで渡してみてください。
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